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ご挨拶

社会福祉法人 聖母の騎士会 恵の聖母の家

施設長

施設長 拜郷 敦彦

前施設長の中島コト先生が退職され、後任として赴任しました拜郷敦彦です。どうかよろしくお願い申し上げます。中島コト先生は常勤時代も含め長らく当施設に勤務され大きく貢献されて来ました。またその以前には大分大学小児科学教室の初代教授で名誉教授でもある故小川照之先生もご勤務されていた施設でもあり、小生のような浅学菲才の者ではとても重い任ではありますが、精一杯努めて参りたいと思います。これまでは近隣の市民病院で一般小児科医として28年勤務しておりましたが、当施設のような重症心身障害児者施設での勤務は初めてとなり、これまで以上に責任の重さを感じております。

 さて、当施設はカトリックの理念のもと創設された重症心身障害児者施設です。
そもそも社会福祉法人聖母の騎士会は、佐賀県と大分県に計10か所の福祉施設や幼稚園などを有していますが、大分県臼杵市野津町のこの地に、小高い丘(山?)の上の自然に恵まれた広大な敷地に障害者支援施設である『潔き聖母の家』と医療型重症心身障害者施設の『恵の聖母の家』の2施設が建設されました。『潔き聖母の家』は当施設より2年早い1981年(昭和56年)に開設され現在に至っています。
 2年遅れで開設された当施設は1983年(昭和58年)に児童福祉法並びに医療法に基づいて設立され、いわゆる医療型の重症心身障害児者施設で、すでに40年の月日が経ちました。現在は入所定員74名に対し看護部、福祉部、事務部の職員計約110名に加え常勤医師4名、非常勤医師2名で日々のケア、診療に当たっています。また利用者さんの内訳は2023年11月現在、超重症児者9名、準超重症児者12名の他、医療的ケアが必要とされる小児から成人まで66名入所されています。

基本理念として、カトリックの愛と奉仕の精神で、一人ひとりのいのちを大切にし、全ての人の幸福を願い、キリストの母マリアの心で、心身において助けを必要としている人々のかたわらに寄り添うことを掲げ、日々の医療的ケア、療育などを提供しています。
実際入所されている病棟を訪れると、利用者さんの日々楽しそうな笑顔をよく拝見することができます。これも看護師や介護士、保育士、そして理学療法士、栄養科のスタッフみんなが暖かく誠心誠意みなさんのケアにあたっていることの証左でもあります。

先ほども述べましたように、築40年が経過した当施設ですが、建設当時としては十分な広さと機能を有した設計のもと運営されて来ました。しかしながらこれまで経験をしたことがなかった新型コロナをはじめとする感染症、また台風や地震などの大規模な災害、一方で在宅での医療的ケア児者のレスパイト受け入れ、ショートステイなど多種多様な受け入れが期待されるようになりました。しかしながらマンパワー不足からその受け入れが未だ十分とは言えません。そのためにもより効率の良い病棟設備への変更することの必要性に迫られるようになったのも事実です。

私たちは築40年のこの施設をリニューアルする方針でこれから準備を始めようとしています。しかし建物だけでなく職員もまだまだ不足しています。この私の拙文を読んで、共に障害児者のために仕事をしてみたいと思われる方がいらっしゃいましたら、どのような職種でも結構です。ぜひ私たちと一緒に仕事をしてみませんか?大分市から離れた田舎ではありますが、豊かな自然に囲まれての仕事はきっとやりがいを感じることができると思います。みなさんの熱意をお待ちしています。